【シン空き家-噺-】DAY 1 〜鹿児島県・長島町で空き家を改修して移住者が住むための噺〜

2024年8月20日。地域おこし協力隊の任期を終えてから、数えて約600日。やっとやっとやっと、住まう長島町での「空き家改修補助金」の交付決定通知が先週に届き、本日より改修工事が始まった。

家の正面から。玄関が玄関として機能しづらいという問題。

本来であれば、協力隊任期後の定住のためにも、頼りにしたい1つの公助だったものの、二転三転(たぶん十転はある)に巻き込まれての今年度で。年度が変わっての4月1日付け、朝一番の一番乗りで申請はしていたものの、長島町役場からの連絡云々がなく、問い合わせては待機待機で・・・待つこと4か月(正確には140日)にしての決定と走り出し。まずは安堵です。

港に面して、孤立しておる立地でございます。庭もありますが、雑草対策で防草シートが黒々と敷かれております。

「新しい家」ではなく、妻の祖父の隠居を改修しての家でして。長島町の改修補助金が2/3の補助に対して満額では333万円。リフォームをしなければ、なかなか住むにしてはハードモード&昭和レトロなタイムスリップ生活になりかねない訳で。(妻の水回りへの希望を最優先で叶えたく)

外壁にも問題もあり。屋外から直接2階に上がるための階段も錆だらけ。改修費用、まだ増えそうです。

金策面では「今年が大事な年」だと言わんばかりに、賞レース後の芸人のようなプレッシャーを日々感じております。大変だ。そして、答えはカンタン。只々、稼ぐしかないのである。

新浴室になる予定のところ。元々は増改築した部屋だったとか。右隣のタンスは、着物入れで使われたようです。

さて、本日に至るまでの諸々の手続きでは、今後も長島町の「空き家改修補助金」の取り組みでは「つづく」と思われるので、なにかこれから空き家に住まう町民や移住者のためにも参考になれればと思い、言葉と記録を残しておこうと思いました。

旧浴室の手前が旧脱衣所で、本日の成果でブチ抜かれた壁。ここ丸ごとが玄関になります。

そして、改修工事の様子や空き家の話も交えつつ、そのプロセスも、昨今で言うところの「見える化/可視化」していこうと思います。なぜなら、こういったプロセスは、完成した我が家の感動を、お裾分けできると思うからです。紆余曲折あっての人生。紆余曲折を楽しめるのなら、それはそれで良い人生ではないかと思う今日この頃です。

旧浴室と旧脱衣所を別アングルで。お隣の旧トイレも解体&撤去へ。新トイレは、さてどこへ?

2024年8月20日。晴れ。本日の現場は「解体作業」でした。前日には、九州電力の送電再開の手続き。それと、役場水道課での水道の開栓の手続き。(手数料が300円発生!)水道の開栓は当日に役場職員の方に動いてもらえました(感謝)。・・・が!そこで発覚した「漏水」の件。

天井も解体途中。そして、問題の漏水箇所も発見。この上に2階のトイレがあります。(今回は予算なく、いつか改修希望)

現場作業では、2階にあるトイレから漏水が分かり、時期が遅れていたら、シロアリの発生にも繋がっていたのだと。本日の最高気温は34℃。暑い暑い中での大工さんに感謝しながらも、初日の成果では、お風呂場になる部屋の床や壁の解体、旧脱衣所の解体と漏水の原因解明などが進みました。

現在の解体ごみ①
現在の解体ごみ②

更新は毎日になると、なかなか大変そうなので、不定期の連載に・・・が本音です。只、最低でも週1回の更新が理想かなと。これから、空き家改修でみるみる変わっていく空き家。嫁もDIYに目覚め、少しずつ愛着も生まれつつある空き家。かく言う僕も、自分の家が持てることに毎日が楽しみでなりません。

完成は年内中を予定。12月までにはお引っ越ししたい。

おそらく完成後も、DIYで改修していったりもあると思います。生まれ変わる空き家が、今度は誰かの空き家の励みになれれば幸いです。まずは完成まで、見守ってくださればです。【つづく】

人の手が入る。人が住む。人と一緒に時を重ねる。空き家は何度でも蘇るし、生まれ変わると思います。

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